先日、「しっかり見る、聞く姿勢を育てる」ことの大切さから
「相手の目をよく見る」ことについてお話しました。
今日は、「見る」ことについて
もう少し付け加えたいと思います。
カード等の教材を提示したときに
目がさっと向けられているか
また、見続けられているかを確認することが必要です。
うまく見られない場合は
カードを指さしさせたりするのも有効です。
ただし
チラッと見ただけでは
きちんと認識できているとは限りません。
しっかりと注視しているか、確認します。

対象をよく見ることは
ルールを覚え、模倣する力に繋がります。
たとえば書字がうまく覚えられない子どもたちは
見ること、模倣することが苦手なのです。
教室では、文字の形を教えるのはもちろんですが
・駒並べ(等間隔にまっすぐに並べる)
・リングタワー(2本の指でリングをつまみ最後まで静かに入れる)
・数字盤や動物盤での駒置き(マッチング)
・「一の指」を作らせる(先生の手本どおりに指を折る) 等
あらゆる学習を通して
「見る」力をつけていくように見ています。
筆記に関しても
・始点・終点の位置を確かめる
・トメ、ハネ、ハライがどうなっているか確かめる
・枠からはみ出さない
といったことに留意して指導しています。
「書ければいい、読めればいい」でないのは
筆記自体がまた、よく見る練習になるからです。

私たちの12項ではこのように続けています。
「注意深く見たり、聞いたりすることは
細かな違いに気がつき、さまざまな物事を認識し、
話の内容を理解できる。」
そんな子どもたちに成長してほしいのです。
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